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KISSからはじめよう

第9章 智、プレゼントする

マンションの下から見上げると
いつもならついてない灯りに
おれはドキンとした

「鍵…使ってくれたんだ」

そう思うと胸がきゅんと音をたてて
おれは小走りで部屋に帰る

「ただいまー」
「おかえり♪」

リビングのテーブルに拡げられた
色々な資料とパソコンを慌てて片付ける

その後ろから抱き締めると
前に回されたおれの手を
ぎゅっと握る

「ホントに来ちゃった…」
「嬉しいよ…」
「遅い時間だけど…」
「んー大丈夫…」
「お風呂…借りちゃった…」
「ん…いいニオイ♪」

首筋から香りを吸い込み
甘い香りを楽しむ

「親子丼…食べる!?」
「うん♪先にお風呂入ってくる♪」

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