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ヤクザの孫でも純粋です。

第5章 #4



俺も席につく。
結女が隣におってからドキドキしっぱなし
で絶対に顔赤いわ。


HRが終わるなり男子は結女の席に集まり
質問攻め。


 「転校生、人気やなぁ。
  泉助けんでええの?」


葵の机に蘭が座り、結女を見る。
結女は困り果て苦笑しっぱなし。

俺は男子を掻き分け退かし結女の
腕を掴み、俺の腕の中に収め、男子を
睨み付ける。


 「結女は俺の女や。散れ。」

 「うわあお。泉、かっこいいーッ!!」

 「上出来やろ」


俺の後ろで葵と蘭がヒューヒューと言う。
男子は流石に俺には敵わず、散る。


 「泉、ありがと。」


結女は俺の腕からすり抜け、また可愛い
笑顔を見せて俺にお礼を言う。





堪らん。その笑顔堪らん。
あかん。本気で結女を俺だけのものに
したいて思った。






 「結女。私、蘭。皆森 蘭、
  言うねん。こっちは桐島 葵。」

 「結女ちん。よろしゅうな」

 「よろしくね。えっと…。」

蘭が結女に自己紹介をするが、初対面で
呼び捨てするのが苦手なんだろう。


 「結女。構わんで?蘭と葵はもう
  友達やろ?」


結女に目線を合わせて首を傾げる。


 「うん。よろしくね。蘭、葵」


結女は蘭と葵に笑顔を見せる。


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