ヤクザの孫でも純粋です。
第7章 #6
泉を避けて2、3日。
泉と行為をして、恥ずかしくて
顔が会わせづらくて避けてる。
「はぁ…。」
保健室で授業が始まるまで居させて
もらっている。
「どうかしたか?」
私の目の前に差し出された白いマグカップ
を持っている保険医の
東雲 裕太(シノノメ ユウタ)先生。
裕太先生は東京から赴任された人で
もう1、2年は経つ。
「何でもないです。
珈琲ありがとございます」
白いマグカップを受け取り、一口飲む。
裕太先生は私の隣に座る。
「辛いなら俺が慰めてあげようか?」
裕太先生は私のマグカップを机に置いて
私の唇にキスをしようとする。