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腕の中で

第2章 2



その日は朝から何かがおかしかった。

外は雨。
頭が痛い。


ベッドからゆっくり起き、
ゆっくり支度し、家を出た。

いつもと同じように出てきたつもりなのに
時間を見ると遅刻しそうだった。


「はぁはぁっ」

夏は走った。

何とかSTが始まる前に学校に着けた。



「はい、始めます。」

鉄平が来て騒がしかったクラスが
一気に静かになる。


あれ…?


いつもSTが始まると
鉄平と目が合うのに
今日は鉄平がこっちを見ない。



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