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腕の中で

第1章 1



「夏。」

呼び止められた。




「なに。」
思ったよりも不機嫌な声になった。


「ちょっと来い。」
鉄平の大きな手が
私の腕を掴んで引っ張る。



腕に気をとられていると
鉄平が止まった。
着いたようだ。



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