とある隠れ変態の物語
第2章 子猫ちゃんといちゃこら
「尚輝お兄ちゃん……こんなに優しいのに、悲しまないといけないの……」
「侑里くん……?」
待って待って待って待って、オレおかしくなりそう !!!!
何かあれだ。
オレ侑里くん大好き!!!!!!
あんまり表情変えないけど優しくて、ちょっと勘違い屋さんな侑里くん。最早愛しいです。
でも、今は侑里くんの勘違いに乗らせてもらおう、 うん。
「でもね、今は侑里くんがいてくれるでしょ?だから、寂しく無い。せめて今夜は一緒にいて欲しいな ?」
「尚輝お兄ちゃん……ちょっとえっち」
「そうだね。侑里くんが優しいから食べちゃうかも ……しれないね」
「っ…………」
おおお、真っ赤になった。
メガネの奥の双眸はずっと涼しいままだった、のに 。
オレの膝の間でちょこんと座り直す様子にはあんまり余裕が無くて。
「いじめちゃったね……?ごめん。シャワー浴びておいで。びちょびちょだから、風邪ひいちゃう」
「はい。あ、夜ご飯は迷子になる前にかろうじて済ませてあるので……」
「了解。ゆっくり入って来てね」