とある隠れ変態の物語
第2章 子猫ちゃんといちゃこら
「シャワー、ありがとうございました。……服も」
「いいえ。侑里くんは、甘い物平気?」
「はい。……というか」
「甘党、かな?」
「……はい」
もう駄目だ、我慢出来ない。
いやダメだ我慢我慢。
薄手の白いパジャマを選んだ過去の自分……ナイスなんだかアホなんだか。
鎖骨をちらつかせる絶妙な着こなしがまたたまらない。
「ふふ、そうなんだ良かった。チーズケーキあるから、食べよ?」
「ありがとうございます……」
「いいえ〜」
いただきます、小さく呟いてケーキを口に運ぶ。すると一瞬にして表情がほころんだ。
美味しい……。
瞳をキラキラさせてそう言う侑里くんは凄く嬉しそうで、こっちも嬉しくなる。
「実は手作り」
「?!」
にこっと笑ってそうだよ、と口にするとしばらくの間じっと見つめられて。