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とある隠れ変態の物語

第3章 容赦のない弟は拾われました。




時を二時間ほど遡った、五時頃――



マンマミーア、マンマミーア、と某ゲームの某キャラが息の音を止める瞬間の苦しげな声が携帯から流れる。



侑里か……。




友人にいい加減着信音をマ○オの息絶える時の声にするのをやめろと言われたが、約半年程無視をし続けていた。

だって、面白いだろ?

次は何にしようかと考えつつ、電話に出ると




『ドラ○もんが道具を出す瞬間のメロディーにしたら?』

『おぉ良いなそれ――っておい』

『何?』

『何で分かったんだよ』

『どうせ次はどんなのにしようかとか、考えてたんでしょ』

『いやまぁ、そうだけど……。で、お前の用事は何だ?迷子か』

『うん。迷子になった所を優しくて綺麗なお兄ちゃんに助けてもらった』

『まじで?お前の迷子癖にはもう突っ込まないけど 、優しくて綺麗なお兄ちゃんっておま、良いなぁ』

『ついでにちょっとえっち』

『おおお、文句なしだ。明日迎えに行ってやるから いい夜過ごせよ』

『うん分かった』



侑斗にぃは相変わらず変態だな。
いつもの事だけど。

とか、考えてそうだな……。

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