テキストサイズ

とある隠れ変態の物語

第1章 子猫ちゃん拾いました。

突然だけれど、オレの頭の中にはメロディーが流れ出した。



そう、どしゃ降りの雨の中にオレは子猫ちゃんを見 つけたのである。
それも膝を抱えた子猫ちゃん。

しゃがんで膝に顔をうずめる様子なんかもうかわいーの権化でさ、


この少年、口説いていーい?


にやりと激しく怪しい以外に形容しがたい変態的笑みを口元に貼り付けるイケメン。
周りにはさぞかし残念に映ったことだろう。

「君」

何とかにやにやを抑えて子猫ちゃんに声をかける。
顔を上げた子猫ちゃんは黒縁メガネっ子だった。


もう萌えの結晶だ。

あぁああぁ可愛い!!
背丈はあるし、かっこいい系なんだけど子猫ちゃん以外に何と現したらっ……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ