とある隠れ変態の物語
第1章 子猫ちゃん拾いました。
上目遣いがたまらない。
ぽかんとした顔もたまらない。
出来れば抱きしめたい、そしてそのやらしいうなじに指先を這わせたい!!
「ずぶ濡れだよ。大丈夫?」
傘を子猫ちゃんの頭上に持っていき、自分もその場 にしゃがみこむ。
顔をよく見ると……
い、イケメンだ。
とんでもないイケメンがここでびしょ濡れになってるよ!!
色香がむんむんしてる!!!!
大変だほっぺの肉がひくひくしてきた……いつもなら我慢出来るのに、にやにやがっ。
完全に変態思考な事で頭をいっぱいにして微笑みか けるイケメン。
世の女の子達はこれを知ったらどう思うだろうか。
我慢して我慢して、いやらしくは見えないであろう まんべんの笑顔で見つめると、なんと子猫ちゃんが
がばっ!っと抱きついてきた。
そして一言。 いや、二言。
「寒い。お兄さん助けて」
「うん、いいよ。家においで」