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とある隠れ変態の物語

第6章 エンジェル羽恋と初デート



今度はオレがぽかんってする番だった。
店員さんにはちょっとオシャレな普段着って感じでお願いします、って言ってあったんだけどまさにどんぴしゃなそれ。


短めの丈のネイビーのチュールスカートをハイウエストベルトで締めて、上品にレースをあしらってあるブラウスをイン。

足元は夏素材のオフホワイトのニーハイ、ホワイトのパンプス。
ガーリーさとお上品さをミックスさせたオシャレな普段着に仕上げてみました。




瞳を輝かせて、店員さんは説明してくれた。




「……羽恋」

「う……ぁ、はい……や、や、やっぱり変か?!」

「変じゃないよ」


変どころか似合い過ぎて。
うん、女の子だ。
女の子より女の子だ!!
女の子より女の子にお洋服を着こなしてると思う。
失礼な話だけど。


「大丈夫、ちゃんと似合ってるよ。すっごい可愛い。だから」



近くにあったレースがふんだんに使われた、アクセントのお花が可愛らしいバレッタを髪に付ける。



「ついでにこれも。店員さん、一式下さい」



じゃないと後々後悔することになりそう。
だって今はオレの為にしてくれてるんだよ。買わなきゃ!

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