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とある隠れ変態の物語

第8章 エンジェルが心配です




高校二年の春と夏の境目ーー梅雨のこの時期は本当に蒸し暑くてしょーがないけど、今日から設備フル回転で不快さは無い。
でもでも、外との温度差とか。あっつーい日と、さんむーい日が交互に来たりとか。体調を崩しそうで少し怖いなって思うけど。

外の天気を見てどんより気分。
こんなんじゃ、授業なんて全然集中出来ないや。
遊乃先生の数学の授業は凄く楽しいけど、今日は出張してくれて良かったかもしれない。

それに先生の作るプリントは、こってこての応用問題だけじゃなくて少し遊び心の入ったものも織り交ぜてくれてるから、これがなかなかに面白い。

こういうところも生徒から好かれるポイントなんだと思う。本当に、綺麗なだけじゃない素敵な先生だよ。

さーてと。さっさと終わらせて羽恋観察でもしてよう。

前に座る羽恋をちらっと見て。



違和感を感じた。



どこか、ふらふらとしているような
そんな印象を受けた。

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