テキストサイズ

とある隠れ変態の物語

第8章 エンジェルが心配です




このクラス、もとい。
この学園のエンジェルは普段はぴんと伸ばしてる背中を丸めて、どこか頼りない。

果たして眠いだけなのか、体調が悪いのか。

いつも自習の時間だって真面目な羽恋が、眠くなってこっくりこっくりするなんて見たことがない。


これはまずい。


直感でそう思った時には体が動いてた。

プリント、八割位終わってないけどそんなのはどうでもいい。


席をすっと立って羽恋の前に回って覗き込むと明らかに苦しそうな顔つき。

これはもう少し気づくのが遅かったら
とんでもないことになってた可能性がある。

危なかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ