KURO
第2章 それは突然に
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朝。
ちなみに俺は、睡眠中。
チュンチュン。
「ん…っチュ」
小鳥の鳴き声と共に何やら
瑞々しい音が聞こえてきた。
「んん…っあ」
ん…?
この声…俺?
しかも口の中に生暖かいものが
入ったり出たりと繰り返している。
違和感に気づき
うっすら、目を開ける。
「…っ!?」
目を開けたら、そこには
知らない男のドアップ。
そんでもって、そいつが
俺の口を塞いでいた。
え?ちょ、何この状況?
把握不可能。
「んん…っ」
激しく角度を何度も変えられたりして、
自然と声がもれる。
「ちょ、…んっ」
抵抗してみるが、運悪く
そいつの力に敵わなかった。
つか、こいつ本当誰っ!?
そいつは、キスをしながら、
次に俺のシャツの中に手を侵入させてきやがった。
「やっ…や、やめ…ろっ!」
思いっきり足を使って
そいつを蹴った。
すると、呑気に
「あっ♪やっと起きた!!おはよー、はる」
にこりと、微笑む。
ちょ、何で俺の名前知ってんの?
怖い…。
い、今気づいたが
こいつ…全身裸じゃん!
そんで、テライケメソ…。
ていうか、
「お、おはよーじゃねぇよ!何してくれてんだ!!」
ゴシゴシと唇を袖で拭く。
「何って…いつもこうやって起こしてるじゃん♪まだ寝惚けているの?」
はっ…いつも?
俺は、イケメンくんの唐突な言葉に
目を丸くする。
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