KURO
第2章 それは突然に
「クロー。ただいま!」
学校から帰った俺は、すぐさま
自分の部屋に行き、
大好きなペットのクロの元へと急ぐ。
「クロー?今、帰ってきたぞー」
ガチャッと部屋のドアを開けて
中に入ろうとした途端……
バフッー
しっぽを振りながら
クロが俺の顔面目掛けて飛び込んできた。
「そんなに寂しかったのか?もう、本当お前は、俺が好きだよなー。まあ、俺もだけどね」
抱き抱えながら、クロを下に降ろし
よしよしと撫でる。
そしたら、俺の手に
スリスリとさせてくる。
あっ、俺。
関谷 遥。高校一年生。
そして、この猫…
俺の大好きなペットのクロ。
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