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KURO

第2章 それは突然に






もう俺は、小さい頃から

猫が大好きで大好きで



ずっと猫を飼うのに憧れていた。






そして、丁度三年前。


俺の願いが叶ったのか知らないが

お母さんが猫を貰ってきてくれた。




その時からの付き合い。





「相変わらず、クロは可愛いな…」



そんなことを口にしていたら、

ピンポーンと家のインターホンが鳴った。





誰だ?

俺とクロのお楽しみを邪魔をするのは…。






「クロ。ここで待っててね」


だが、そんなこと通じるはずもなく

クロは、迷わずジャンプして俺の肩に登ってきた。






さすが猫…。

ジャンプ力はピカイチ。






「ニャー」


「あーはいはい。一緒に行こうな」




感心しつつも



肩にしがみついているクロを

抱っこして玄関に向かった。






―――………。




「どちら様ですかー?」



玄関に着いた俺は、そう言いながら

ドアを開ける。






「よっ!遥」


そこに居たのは、幼なじみの須藤 隼人。


コイツは、学校一のモテ男。

女子からは、すごい人気がある。





「何しに来たんだ?」


俺は、キッと睨む。





「そう眉間に皺を寄せるなよ。ただ暇だから遊びに来ただけ。てことでお邪魔しまーす」




そう言って、勝手に

家に上がり込む。







「おいおい。俺は、暇じゃないんだ。帰ってくれ」



しっしっと追い返す。


ちなみに、コイツとは、

家が隣同士でお互い親は、仲が良い…。




で。


何で俺がコイツを

家に入れたくない理由は、










学校で散々俺をこきを使い

パシられているからだ!




人を何だと思ってるんだよって感じ。



とにかく嫌な奴。











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