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にゃんと喘いでくれるよね

第11章 猫と迷子






「いや…


この猫…親いねーのかなって…」








「え…うーん…




いないかもね…」








「だよな…」







住むとこも決まってねー



ノラだもんな…







この先…どうすんの?






なぁ…今どうしてんだって…っ









「や…柳井く…ん…



どうしたの…?」









「…え?」








「…な…泣いてるよ?」









僕は手を頬に触れて


指を濡らす感じに驚いた。








「ははっ…(笑)




どーしたんだろ僕」









ぎゅっ







「どうかしたの…?





言ってくれなきゃ…



あたし不安だよ…っ」

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