無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「俺、さっき吐いて気持ち悪いんだ。」
嘘つかないでっ！真由に会いたくないでしょ！？そう言えば言いじゃん！、
「違うよ。ホントに違う。今回は本当なんだよ」
今回は、ってなんだ!とツッコみそうになった。
電話の相手もそう思ったようで、
今回はって何よ！いつも嘘だったわけ？
という声が電話口で聞こえる。
心底困り果てたというような表情が彼の顔に浮かぶ。
いや、これからの私の行動は彼が大変私の好みの顔を持っていたのと、１％のお節介精神と、隣のおばさんの形相のせいで行われたものだ。
と自分に言い訳をしてみる。
何をしたか、というと簡単だ。
彼のケータイを奪い取った。
そして、電話相手の彼女であろう女を怒鳴りつけた。
怒鳴りつけたと言うほど、では無いかも知れないが私は訳も分からずただ、
「あのさ、あんたが浮気相手？しつこいな･･･もう。吐いたあとで彼、体調悪いの。浮気はいいけど、もうちょっと彼のこと考えられるようになってからして、じゃあね」