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貴方に会えて…

第3章 修学旅行

朝食の時間になり、私は支度をして班のみんなで食堂に向かった。
《昨日めっちゃぐっすり眠れたな(笑)》
『夜中に目覚めてそのあと、なかなか眠れへんかった(笑)』
《まじで?でも、一回目覚めたらなかなかやんな(笑)》
本当はただ目が覚めただけじゃないけれど何も言わなかった。

食堂につくと他のクラスの大半が集まっていた。
自分のクラスの席へ向かう途中に輝に会った。
"あっ那美おはよう!"
『あぁ、おはよう。』
私は夜中のことばかり考えていて、急に話しかけられたことに驚いていた。

"どうしたん?"
『…え?』

私はそんなこと聞かれてビックリした。
回りの友達は全くそんなこと聞いてこなかったのに。

"なんか、顔色悪いで"
『そう?全然やで』
"それならいいけど。無理はするなよ?"
"あ、ありがとう…"

そう言って輝は自分の班の席に戻った。

どうしてだろう。なんで?
なんで、わかったの…?
他の子なんて気づきもしなかったのに。

頭の中がごちゃごちゃしてどうしたらいいのかわからなくなった。
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