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貴方に会えて…

第2章 告白

海華に交換ノートで言った、
“邪魔になるから”その一言がずっと頭の中をぐるぐるしていた。
私はやっぱり、本当のことを言おうと決めた。交換ノートを開けて書いた。
“海華…こんな事言っていいのかわからんけど…。邪魔になるからってのは嘘やねん。日向くんみたいな優しい人に想われてる海華がうらやましくてさ。でも邪魔しようとは思ってない。海華が好きなら応援もする。でも、日向くんと喋ってたら自分が好きになってしまいそうであかんって思った。だからあんな事言ってしまった。ごめんな。”
こんな事を書いて海華は怒らないだろうか。嫌な思いしないだろうか。自分から離れないだろうか。怖くて仕方なかった。
 次の日、怖かったけれど書いてしまったものはもう渡してしまおうと思い海華のクラスに行き、渡しにいった。
『海華!おはよう!』
[那美ちゃん!おはよう!]
『はい!交換ノート持ってきた。』
[あっ!ありがとう。また見とく!]
『今じゃなくて、帰ってから見てや!絶対やで!』
[わかった。なんか悩み事でも書いてるん?]
そういいながら海華は笑っていた。
『うるさい!』
[わかったよ(笑)怒らんといて!]
『怒ってへんよ!じゃあ教室戻る!』
[うん!じゃあまた後で。ばいばい]
『ばいばい!』
私は、走って教室に戻った。

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