
サイカイ
第2章 つまり子供をつくらなきゃいけないんですよ
「いきなりで困惑させてしまいましたね」
アルシュさんは困った笑顔になった
「君を元の時代に戻してあげることは出来ないけど、生活に不自由はさせないからね」
『あ、あの…嘘ですよね?
何かのイタズラかなにかで、本当は…』
私はきっと悪い冗談なんだと思った
だって信じられない話しでしょ?
私は300年も寝ていたの?
バカミタイ…
「いいえ、全て真実ですよ
詳しい説明はサクヤに任せますから、何か要望があれば彼に伝えてくださいね」
そういうとアルシュさんは手をフった
私はサクヤに連れられて部屋から退室したのだが
正直、どうやって歩いたのか覚えていない
