
サイカイ
第2章 つまり子供をつくらなきゃいけないんですよ
「すいませんね、サクヤは少し荒っぽいところがありまして
私はアルシュといいます」
地に足がつくというのは安心感がある
「つまり、こちらの考え違いなんですね?」
白い縁のメガネをかけたアルシュさんが言った
いかにも人が良さそうで服やイスが逆にういている
『あの…よく分からないです、
保存とか…』
「君はね300年ほど眠っていたんだよ
死んでしまわないように保存されてね」
300年…
突拍子もない話しだった
どこのファンタジーものだよ…
「それでね、ハッキリ言ってしまえば君には子供を産んでほしいんだよ」
絶句
私はただ絶句することしか出来なかった
