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君がいるから

第4章 強引に…

「家どこ?すぐ行くよ?言って?」
「でも…」
「時間が遅いとか…気にしないでよ。友達が困ってんのほっとけないでしょ?」

俺は強引に住所を言わせ
車を出す

俺のことで困ってんなら
うれしいような…悪いような
でも、なにか違うことで困ってたとしたら
それもほっとけない

ナビが示すキミの家は
車で30分ほどで着き
近くのパーキングに車を停め
車中から電話をかける

「着いたよー下まで降りられる?」

部屋着のようなふわもこのカーディガンを
肩から羽織ったキミを見つける

「車降りたらすぐに部屋まで連れてってね」

キャップをかぶりマスクをつけ
キミのところまで走り「行こ」とだけ言ってエレベーターに乗り込んだ

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