テキストサイズ

君がいるから

第4章 強引に…

「一個ずつさ…確認していい?」
「はい…?」

俺は諦めたくなかった

思わぬタイミングだったけど
部屋まで来たんだから
ごめんとは言うけど
諦めたくないんだよ

「じゃあ1つ目ね…えっと…電話は迷惑だったかな?」
「いえ…迷惑ではないです…」
「2つ目…デートしたいなーって言ったのは迷惑だった?」
「い、いえ…」
「3つ目ね?今日来ちゃったのは迷惑だったかな?」
「あの…いえ…」
「4つ目…今日…スタジオで話せなくて…寂しかった…?」
「……はい…」
「最後ね?俺が好きだって言ったら…迷惑?」
「え?」

マグカップを持つキミの手を見ると
少し震えている

「私…あの…」
「俺のこと…嫌い?」

無言のまま下を向いて
何かを言いたそうにしているように見える

「答え…られる?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ