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君がいるから

第11章 音信不通…

ライトが当たる中を5人が歩いてくる
それぞれがカメラに向かってポーズを決めると客席からは一層大きな声が上がる

楽しそうにしているアナタは
昨日私の部屋にいたんだよね…

好きって言って
何度もキスをして…
「続きは今度ね」って約束して…

目を閉じると
アナタの目尻のシワや
シャツから香る香水のニオイが
すぐ近くにあるように感じる

「集中しなきゃ…」

ほっぺたをパチンと叩き
ペンを走らせる

収録が終わると時間は10時前で
思ったより早くあがれそうだった

会社に終了の報告をして
森先輩にもメールを送る

『今終わりましたのでメールしました。体調はどうですか?よくないようならお休みしてくださいね。お疲れさまでした』

廊下ですれ違った大野さんと
自販機のそばにいた先輩…
私のカンが当たってしまうのかな…
悪いようにならないといいのだけれど…

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