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君がいるから

第13章 ダイジョウブ!!

車から降りてキミの部屋を見上げると
明かりがついていた

「部屋にいるし、まだ起きてる」

それがわかっただけでまた
ホッとした

気づくと
キャップも被らずマスクもしないで
キミの部屋の前まで来ていた

玄関前で電話をかけると長いコールのあとで戸惑いながら「もしもし…」と出てくれた

「美雪ちゃん…?」
「…こんばんは…」
「今部屋の前…開けて」
「え…」
「早く!」

ガチャリと鳴ったドアを勢いよく開けて
キミを抱き締めた

「よかった…連絡ないから心配したよ?」
「具合悪かった?」
「俺のこと嫌いになっちゃった?」
「好きだよ」
「会いたかったよ」

言いたかったことを
全部キミに伝えてから身体を離すと
キミは真っ赤になって
「あ、相葉さん…その…」
「ん?どうしたの?」

キミはモジモジして顔を上げずに下ばかり見ていて、何となくキミの肩越しに
視線を感じて
つい最近キミとイチャイチャした
部屋の方を見てみると

何度も取材を受けた
リーダーの彼女の森さんが
笑顔で俺に手を振っていた…

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