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君がいるから

第13章 ダイジョウブ!!

「上がったら?相葉さん?」

ぼーぜんとしてた俺に森さんが話しかけた

「こんばんは…えっと…オジャマでした?俺…?」
「それはこっちのセリフですね(笑)」
「いやいや…なんかすみません…(笑)」

キミは顔を真っ赤にしてたのに
今の状況に
今度は青くなっている

それがおかしくて笑いながら
「ちょっとだけオジャマします」と
キミの肩を抱きながら靴を脱ぐ

「いや、あ…ダメ…」
「そんな色っぽいセリフ、今度二人っきりの時に言ってよ?」

小さく耳元でキミに言って部屋に入ると
森さんが真面目な顔で俺に聞いてきた

「いつから?」
「つい最近です」
「さと…大野さんと私のことは聞きました?」
「はい、今日チーフマネージャーから」

キミは俺にコーヒーを入れて
テーブルに置いて
先輩の方に近い場所に座った

「美雪ちゃんが連絡くれないし…きっと色々不安に思っていると思って…会いに来ちゃいまして…」
「たぶん…そういう暴走はよくないんだと思うんです…マスクも何もなしだったし…」

わかってる…
でも安心させたくて
安心したくて
会いにきたんだ…

「この子にはちゃんと言っておくんで、今日は帰った方がいいですよ…」
「森さん…」
「ちょっとだけコンビニ行ってくるんで、二人で話してくださいね」
「ありがとうございます」
「松下さん?相葉さんが帰る時、私に電話してね?そしたら戻ってくるから」

キミは話しかけられてようやく声を出した

「…はい…」

森さんは「ごゆっくりー(笑)」と言いながら
遅い時間にも関わらず
俺らを二人っきりにしてくれた

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