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君がいるから

第13章 ダイジョウブ!!

すぅーっと息を吸って
緊張を取る

「美雪ちゃん…」
「ごめんなさい…連絡しなくて…」
「うん。心配したよ…でもそれはもう大丈夫」
「ごめん…」
「いいって♪それからさ…俺らのことも大丈夫だよ?」

気になっているであろうことを言いながら
キミを覗きこむと
ハッとした顔で俺を見た

「相葉さん…私は…」

キミの頬を涙がツーっと落ちる

「反対される…とか、別れなきゃいけないとか…そういうこと、なんもないからね!?不安だっただろうし…俺に気を遣ってんだろうけど…全部、ぜーんぶ大丈夫だよ」

なんと言えば安心してくれるのかな
俺の説得でキミの不安を消せるのかな

思いつく言葉はもうなくなって
俺は…

テーブルを乱暴にどかして
キミを自分の方に抱き寄せた

抱き寄せたキミは
しがみつくように俺にくっついてくる

「大丈夫…信じて…」

胸の中の頭がコクンと動き
キミの両手が背中に回り俺のセーターを
ぎゅっと掴む

今抱えているこの気持ちも
この大切な人も
守りたい…って
強く思った

「帰るよ…そろそろ…」
「うん…」
「森さんが待ってるよ?」
「そう…ね…」
「セーター伸びちゃうよ?」
「うん…そうだね…」
「離してくんないの!?」
「離す…」

言ってるわりにお互い離れたくなくて
くっついたままキミは森さんに電話する

「オフがわかったら連絡するからさ、うちに遊びにおいで」
「うん」
「森さん帰ってくるから…その前に…」

キミのほっぺを両手で包んで
チュッとキスをした

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