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君がいるから

第14章 ビールとキスと…

段々と頬が赤くなってくるキミは
わかってんのかどうなのか
妙に動作が色っぽい…

他愛もない話で笑ったり
ビールを取り上げて意地悪したり…
酔っ払い始めたキミを見てると
たまらなくなって
肩を抱き寄せて
赤くなった頬にチュッとキスをした

くすぐったそうにふふふ…と
はにかむキミにますますキュンとする

わかってんのかなぁ…
俺も飲んじゃってるから
車で送れないんだけど…ね?
どうやって帰るつもりなのかな…(笑)

帰さない…けどね♪

「ピッチ早いよ!?」
「緊張して喉乾いてたから…おいしいです」
「酔ってもいいけど…どうやって帰るの?俺も飲んじゃってるから送れないよ♪」
「あ…」

今、気づいたね…(笑)

「タクシーで……」
「このあたり…捕まらないよ?泊まっていけばいいじゃん♪」
「電話して呼びます…」
「番号知らないよ?泊まっていけばいいじゃんって!!」
「携帯で調べ…」
「だーかーらー♪泊まってって言ってるのー!!」

そう言って携帯を取りだそうとするキミの
手を掴んで俺の方に抱き寄せる

「泊まってってよ…ずっと一緒にいたいよ…帰らないでよ…」
「相葉さん…」
「ダメ…?」
「こ、心の準備が…」
「そうかもね…肩にすっごい力が入ってるもんね…でも…帰したくないから…」

身体を少し離して
好きだよって耳元で言うと
さらに肩が強ばる

キミに顔を近づけると
視線をどうしていいかわからずに
ぎゅっと目を閉じた隙に
キミにキスをした

優しく…
何度も何度も繰り返して
啄むようにキスをする

そして、深く…
掴んでいた肩から
すーっと力が抜けていく頃には
キミは俺のちょっと乱暴なキスに
ちゃんと応えようとしていた

時おり離した唇の隙間から聞こえる
キミの甘い声で
俺は限界…

「美雪ちゃん…あっちに行こ?」

おでこをくっつけてキミに聞くけど
返事はいらない
手を掴んでキミを寝室へと連れていく

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