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気泡

第1章 *…ココロン…*

ぼさぼさの髪の毛
メイク道具もない
鏡に映るあたしは
死んでるみたい…

ひろ君はこんなのの何が良くて
一緒にいるんだろ…



外…行ってみようかな



ひろ君のダボダボの
スエットを着て

玄関の扉に手をかけた。
心臓が飛び出そうなくらい
バクバクしている…


のぞき穴から外を覗いた…
だれも居ない…よね?

ガチャ。
扉が開く音がする。

あたしが開けた音。
外へ出られる音。

裸足のまま外へ飛び出した。






出ちゃった


久しぶりの外


確か近くに公園あったよね
行ってみよう。




誰もいない公園

あたしだけの場所


それなのに

怖い

さっきから頭の中を

逃げるという文字が流れる



でもそんな事をしたら
どぅなるかな…



ひろ君は
何をするだろう…

やっぱり怖くて
そんな事出来ない…


あたしはすぐに家に戻った



ガチャ。

扉が閉まる音。

ここにいなきゃいけない音。




「…っもぅ。。やぁ。。」



涙が溢れ出した。





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