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無防備に恋をした僕ら

第4章 止まらない伝わらない想い



保健室のベッドで寝てる凛の顔を見て、俺はひどく胸が痛んだ。
きっと凛は、俺のことで悩んでたんだよな?

俺のせいで、凛は倒れた。


「凛……っごめんな、」

凛のさらさらした髪を撫でる。白い肌が、いつになく白く、青白く見える。


「…いち…る?」

「…!凛…大丈夫か?」

「大丈夫……ちょっと、ふらっとしただけだから」


凛は、感情をオモテに出さないぶん、強がりだ。
大丈夫じゃないときだって、大丈夫と笑ってみせる。


「…凛、抱きしめていい…?」


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