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無防備に恋をした僕ら

第4章 止まらない伝わらない想い



少しだけ合った凛の目は、すぐに空中へ逃げる。
凛の手に触れると、少しだけ肩を竦めてうつむいた。

優しく両手で包み込む。凛の匂い。


「……今日はもう休んでな?授業終わったら、迎えにくるから。いっしょに帰ろ」

「ん、…わかった」


凛から離れると、凛が俺を呼んだ。

「逸留、」

「ん?」

「……ごめん、何でもない」

「そ?じゃあ、俺行くな」


言いかけた言葉が気になった。
なんて言おうとしたんだろ……。


気になりながらも、俺は教室へ向かった。


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