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無防備に恋をした僕ら

第3章 最後の言葉にさよなら



気づくと、逸留の両手に支えられていた。
倒れそうになったところを、逸留が支えてくれた。

「凛、大丈夫か…?貧血?」

「…そ、かも……最近あんまり、ご飯食べれてなかったから…」

「…っ、…保健室いこ。」


そこからのことは、あまりよく覚えてない。
ぼーっとした記憶のなかで、逸留の心配そうな顔だけが、脳裏に焼きついてる。

…だめだな、俺…逸留に心配させてしまった。


あんな顔、させてしまった。




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