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ちっちゃな魔女の恋

第1章 ちょっとしたことで

「え?何?もっかい言って!?」

「え、だから俺もお前と同い年だって」

「はああぁぁ!?」

こんなでかい人が…!?

あ、いや、自分が小さいからかもしれないけど!

「そういえば楓花ちゃん。あの森で迷ったって言ってたけど、どこから来たの?」

「あぁ…いろんな事情がありまして…」

思わず苦笑い。だって、方向オンチだから迷ったって、どんくさいやつって思われちゃうじゃない!

「どうせ方向オンチで道に迷っただけだろ。」

なぜわかった!?
超能力者か!

「あ、図星か。」

「ぐぬぬ…ていうかなんでアナタがあの森にいたんですか!」

負けじと涙目で問う。

「いや、なんか妙な空気が流れてて、入ってみたらアンタがいた」

「私、妙の空気扱いですか」

正直子供扱いの方がマシだった…

「気のせいだったのか…」

まだぶつぶつ言ってる。まいいや放っておこう。
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