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僕には意味がない

第2章 弍

「定春を散歩させようとしたら拾ったアル」

「それだけ?いつから居たかわからないの?」

「わかんないヨ」

「何で拾ったの?」

「卵割りたかったアル」

「ほんっとそればっかなお前!新八、コイツ捨てるぞ」

「何考えてんすか銀さん!?拾ろうのはどうかと思うけど、アンタには人情ってもんがないんですか!」

「じゃあお前金出せよ。とりあえず医者に行かせてやる金出せよ」

「銀時様、その必要はありません」


つかみかかりそうな勢いで言い合ってた二人の間に、緑髪の女性が口を挟む。


布団に寝かされた男性の周りで言論していたのだが、女性は止めることもなく男性の看病をし、口を挟むと同時に手をとめた。


「恐らくこの人の体に何も異常はありません」

「どういうことです?たまさん」

「この人・・・私と似た、からくりです」

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