テキストサイズ

不合格者の仕事

第2章 生活


理由はわからない

わからないけどたぶん、

カンナと一緒だったことと、

…もしかしたら…まだチャンスがあるのかもしれない

そんな期待が心を埋め尽くしたからだ。


私のこの、満面の笑みは。


「ねぇカンナ!
今日カンナの家行っていい?」


『う、うん…』


「じゃぁあと30分したら行くね!」

『あ、ユウリ…『ピッ』


私はカンナとの電話をきり、
視線を大きな封筒に移す。


…まだ…チャンスがあるのかも…!!


胸のドキドキとワクワクが止まらなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ