不合格者の仕事
第3章 生活ー逆転
部屋には1人。
ユウリはお菓子やジュースを取りに行っている。
一応、封筒の中身は見ないで来た。
開けてしまってはいるけど、
開けたときにユウリに電話したのだ。
私もユウリも同じ内容なのかな…
どちらにせよ、
こんな時期に受験に落ちた人に送られるのは変だ。
チャンス…か、なにか違うことか…。
『ガチャッ』
「お待たせぇ」
「あ、うん。」
「それでカンナさぁ、中身みた?」
ユウリはお菓子とジュースを机におくと、
私と向かい合うように座った。
「ううん…まだ。ユウリは?」
「私もまだ!
見ようとしたところにカンナから電話あったから!」