不合格者の仕事
第4章 逆転ー地獄…?
その男性の前になん列かで並ばされる。
「…あのっ!
本当に僕ら、不合格なのにここに通っていいんですか?!」
沈黙に耐えられなかったのか、私たちの後ろにいた1人の男の子が切り出した。
「ああ。」
その言葉でホッとするのは、質問をした男の子だけじゃなく、私たちもだ。
現実なんだ。本当に…
「ただ、仕事をしてもらうだけ。」
え?
みんなが理事長のことを見る。
「ここはすごく頭のいい学園なんだ。君達も知っているだろう?
そして、礼儀もきちんとしていて、なにもかもが完璧な学園なんだよ。」