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不合格者の仕事

第1章 始まり。


ザァザァと降りしきる雨。


『ガチャ』


「ん!
ユウリ…!カ、カンナちゃんも…」


冷たいドアノブを離すと

いつもより重く感じた扉が大きな音を立てて閉まった。



…なんだよこの雨。

なんの雨だよ

不幸の雨かよ

いかにもって感じじゃん…

傘なんてうちら…持ってなかったよ…



雨と一緒に流した涙は

目尻と目頭にたまって
固まりはじめる

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