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アオゾラペダル〜それぞれの想い〜

第16章 信じてるから

〜海波side〜

最近、かずが変。

学校でも、私が声かけてもサラッと流すくせに、希良里っていうクラスメイトとめちゃくちゃ喋ってる。

私、もう飽きられちゃったのかな…?

思い切って、電話してみた。


海「もしもし?」
和「どーした?」
海「かずはさ…私のこと、もう飽きちゃった?」
和「は?何言ってんの」
海「だって……最近、希良里とばっか喋ってるじゃん…」
和「…それはさ、色々あるんだよ。でも俺は、海波のこと…」
海「…分かった。私は、信じてるから」
和「うん、ありがと」

色々ってなによ。

イライラするのに、かずがすきすぎて、言えない自分がやだ。

許しちゃう自分がやだ。

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