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第2章 ブラウン


「颯ー!遅いから教室まできちゃったよ」


先輩だ

わざわざ俺の教室まで来てくれたんだ
俺は急いで荷物を手に持ち先輩のそばにかけよって頭をさげる


「遅れてすいません!!…じつは」


「いいっていいって気にすんなよ、だから早く行こうぜ俺お腹空いてんだ」


じつはに先輩の声がかぶる

じつは財布を忘れてきたって言いたかったのに

先輩はハキハキ話す
お財布を忘れてきた俺にはそのハキハキ感がとても痛い

先輩は俺の手を引いて下駄箱に向かう


どうしよう…
一旦俺の家に寄ってお財布をとるかそれとも断るか
でも自分から頼んだのに断りずらいな


とりあえず家に寄ってもらえるか聞くしかないな


思い切った


「先輩!!俺の家行ってもいいですか?」


「なんで?」


そう聞く先輩はとても怖い
まるで期待をうらぎられたような顔をしている


「美味しいものを食べる為です!」


一瞬殴られるかもと感じた
イケメンって眉間にシワを寄せるだけですごいオーラだ

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