男子高校生が描くエロゲー
第3章 そのエロゲーは
『ガチャ』
「ただいま…」
「お邪魔しまーす」
しーんと静まった俺の家。
誰もいないのか…?
目線を下へ下ろすと妹の黒い靴があった。
いないんじゃなくて、もしかしたら…そう思ったが、俺は口に出すことはできない。
「…あのさ、リビングに行って、ジュースとってきてくんね?」
「へ?なんで俺?」
無理に押しかけたとはいえ、宮は客人だ。
客人にこんなことを言うのは俺だって嫌だが、もしも上で妹がまたしていたら…
そう考えただけで、いろいろな不安が混ざり体が震える。
「お前なら冷蔵庫とか食器とか位置わかんだろ?
部屋片付けてくるから。頼むな!」