男子高校生が描くエロゲー
第3章 そのエロゲーは
宮は部屋にある新型ゲームに、あの店で買った乙女ゲーをさっそく入れる。
『ピロリロリーン』
『ワクドキッ!乙女ゲーム!!』
大きな音と共に、画面に男たちの後ろ姿が映る。
一種の演出というやつか…。
「おー…乙女ゲームっぽい…!」
「はぁー…こんな男らのどこがいいのか…」
俺は宮の後ろにあるベッドに腰掛ける。
「……おい」
「んー?」
「こ、こっち座れよ。こっち。」
宮は振り向かずに、自分の隣の床をポンポンと叩く。
「えー?
はぁー、だりーなぁ」
なんていいながら俺も座る。