男子高校生が描くエロゲー
第3章 そのエロゲーは
……なんだよ。
設定したのは、"みやこ"っていう主人公だけなのに…
しかも、画面に映る画像では、みやこと男の2人しか映っていない。
「え……隼人……お前、なんで……」
「わかんねーよ……」
『あははっ!嫌だなぁ隼人くん。
そんなビックリしないでくれよ。
…あのね、俺はみやこちゃんより隼人くんの方が好きかなって思うんだ。
友達としても、このストーリーのように、恋愛感情としても、ね?』
ペラペラとしゃべり続ける男に、俺たちは寒気を覚える。
「…たまたま…隼人っていう、主人公の弟かなんかがいるんだよな……」
「あ、あぁ。そうだよ。きっと。」
怖がり、恐る恐るボタンを押して次へ進める。