
男子高校生が描くエロゲー
第4章 なぞの男
…暑い。
そう思って目をさました。
と言っても、まだ眠くて眠くて、
まぶたが重くて、開けるのがやっとなくらい。
閉めきっているカーテンが透けて、外の明るさがぼんやりとわかった。
あれ……あれ……なんで俺寝てんだ?
てか今何時なんだよ…。
丸まっていた体を仰向けにして、枕元にあるはずの携帯へ手を伸ばす。
『さわ…』
っ…!?
俺のベッドの上に、こんな触り心地のものなどない。
ふさふさとしていて、まるでネコや犬のような。
うちはもちろん、動物など飼っていない。
