男子高校生が描くエロゲー
第6章 男にドキドキ
『ちゅ』
小さなリップ音がしたあと
「うるせぇんだよ」
統夜は小さくそう言った。
「続きはあとでね、隼人。」
固まったままの俺に、統夜は短くキスをして玄関へ向かう。
……俺……あいつとキスしちゃったぁぁあ!!
「隼人っ!……って、なんでてめぇがでんだよ!隼人はどーした!?」
俺が顔をひきつって唇を触っているとき、玄関の方で聞き覚えのある声がした。
「宮……!」
バタバタと足音をたてながら俺は玄関にいる宮へ駆けていく。
「あ!はや…と?」
「え……隼人、泣いてん……」
唖然とする統夜を無視して、宮に思いっきり抱きついた。
ふわっと宮の香りがする。
「え、あ……はやっ…と…」
宮の鼓動が速くなってる。
「宮ぁ!こいつぅ!こいつ俺にっ……」