
男子高校生が描くエロゲー
第6章 男にドキドキ
俺は黙って宮から離れると、「はいよ」とだけ言って
玄関の扉を閉めた。
「おう!お邪魔しまぁす」
宮は少し統夜を睨んでからリビングへと入る。
「うわっ!いい匂いっ!」
宮は大げさに体をのけぞらせる。
「飯時狙ってきてよかったわぁ…」
「は?お前食ってきてねーの?」
宮は当たり前だろ?と言いたげな顔で俺を見つめ、
リビングに残っている、俺の分のカルボナーラをそそくさと食べ始める。
「ちょ、おいっ!それ俺のっ」
「え、そーなの?…そっかじゃーいいや。」
宮は口元についたクリームを舌でぺろりと舐めとった。
…こいつ、食ってきてないのか…。
食わせてやりたいけど、俺も腹は減っている。
……しょうがない。
