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無題

第3章 中盤

フと夜中に目が覚めると
ベッドで寝ていたはずの雅樹が
郁也の布団に潜り込んで寝息をたてていた。

彼女と別れて以来の久しぶりの温かい体温。

郁也は何も考えずにぎゅっと抱きしめた。

緩やかに目を覚ました雅樹が寝ぼけたような上目遣いで
見つめてきた。

郁也は髪を柔らかく撫でて、雅樹の少し長めの前髪を分けて
額に優しくキスをした。

尚も見つめてくる雅樹の鼻先に
チョンと小さくキスをすると
キュッと一度目をつむってパチパチと数度まばたきをしてから
ギュッと抱きしめ返してくれた。

髪を分けて今度は唇に確かめるようにチュッとキスをすると、
甘える瞳で見つめられた。

もう一度、
今度は角度を変えて何度か優しいキスを繰り返すと…
焦れたようにチロリと可愛く郁也の唇を舐めてきた。

その舌を自身の舌で突くようにチロチロと弄ぶ。

「…ん…もっと…」

焦れて媚びるようにそう言うと、
郁也の舌を捕らえてチュウチュウと吸い付いてきた。

吸い付いてきた舌を捕らえて吸ってやると体がピクンと反応した。

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