まさぐる手
第1章 第一章
以前住んでいたアパートでのことである。いまもそのアパートは存在する。
夏の終わり、まだ暑さが残る日々が続いていた。私は仕事を終え、午後10時を過ぎた頃に家に着いた。中にはいるとすぐに風呂へ急いだ。仕事の疲れとべたつく身体の汗を洗い流したかった。
バスルームは、トイレとは独立しているが、クリーム色の合成樹脂製で、よくあるホテルの簡易バスルームをほんの少し大きくした程度。
湯をためるのも面倒だったので、シャワーで済まそうと思った。シャワーを固定するフックは二カ所あるが、腰の位置ではなく、頭から浴びられる箇所に設置して身体を洗っていた。
そのときだ。なにかが股間を触れる感覚があった。頭を洗っていたので、両手は頭上に添えてある。壁ギリギリに立っているわけではないから、モノが当たるわけはない。
(いまの何だったろう…)
夏の終わり、まだ暑さが残る日々が続いていた。私は仕事を終え、午後10時を過ぎた頃に家に着いた。中にはいるとすぐに風呂へ急いだ。仕事の疲れとべたつく身体の汗を洗い流したかった。
バスルームは、トイレとは独立しているが、クリーム色の合成樹脂製で、よくあるホテルの簡易バスルームをほんの少し大きくした程度。
湯をためるのも面倒だったので、シャワーで済まそうと思った。シャワーを固定するフックは二カ所あるが、腰の位置ではなく、頭から浴びられる箇所に設置して身体を洗っていた。
そのときだ。なにかが股間を触れる感覚があった。頭を洗っていたので、両手は頭上に添えてある。壁ギリギリに立っているわけではないから、モノが当たるわけはない。
(いまの何だったろう…)