テキストサイズ

落ちこぼれの救世主

第1章 序章

ディルは、そのカイの言葉を聞き瞳を緩ませる。

「本当だろうなカイ、もし今の言葉が苦しみから逃れる為だけだとしたら――」

手のひらを懐にしまい、カイにそう確認するディル。

「だとしたら、リーフフィールドは解除することはできないな」

唇をつりあげ、ディルはカイの本気度を確認する。

カイはそのディルの言葉に、

「俺を信じられねぇってのか、ディル先生!!」

今にも泣きそうな声で応じる。

「絶対に約束は守る、それが俺の信条だからさぁ!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ